昭和30年(1955年)叔母に連れられて十三の映画館でヒッチコック監督の「裏窓」を見た。
ジェームズ・スチュアート主演、グレース・ケリー助演という感じで、のちにテレビドラマの「ペリー・メースン」シリーズで主演の弁護士役だったレイモンド・バーも犯人とおぼしき役で出演していた。
この年は私が小学校へ入学した年である。この映画の日本公開は1955年1月14日となっているから、入学前だったかもしれない。
洋画なので、もちろん字幕だった。
それにもかかわらず、だいたいのストーリーが理解できた。今でもなぜ理解できたのか分からない。
子供心にグレース・ケリーが綺麗だなあと思ったのを覚えている。
この映画は、足を負傷して動けない主人公(ジェームズ・スチュアート)が、退屈しのぎに窓から裏のアパートの窓を双眼鏡でのぞき見をしているうちに、殺人事件と思われる光景を目撃する。
普通に見たらレイモンド・バー演じる犯人らしき人物が犯行に及んだと思えるが、決定的な場面は映画の中にはない。
このため、昔からこの映画の真相について、殺人事件はあったのか無かったのかなど論争がある。
ちなみにこの映画の原作、コーネル・ウールリッチの小説のタイトルは、It Had to Be Murderで、直訳すれば「殺人であったに違いない」となる。
ヒッチコック監督は、観客を煙に巻いてニヤニヤしているのかもしれない、、、
ちなみに、昭和30年頃、十三には映画館が4つくらいあったはずだが、私の高校生の頃はひとつだけになり、しかもそれがピンク映画の上映館になっていて、寂しい思いをしたものである。
昭和30年代前半の、映画全盛期が懐かしい、、、
ymdjdpa
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