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【書評】DIE WITH ZERO 

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「DIE WITH ZERO 人生が豊かになり過ぎる究極のルール」   ビル・パーキンス著   ダイヤモンド社 2020年刊 

この本は有名なイソップのアリとキリギリスの寓話から始まる。

夏の間勤勉なアリはせっせと働いて食料を貯蔵し、キリギリスは気楽に遊んで過ごして、やがて冬になり、アリは生き残りキリギリスは飢え死にする、、、

この寓話の教訓は、人生には働くべき時と遊ぶべき時があるというものだ。

もっともな話だが、アリはいつ遊べるのだろうかという疑問がわかないだろうか?というのがこの本のテーマである。

 

これまで、老後の不安のため何も考えずに働き、貯蓄し、できるだけ資産を増やそうとしてきたと言うのが、団塊の世代以上の多くの人の実情ではないだろうか?

これに対し、この本は人生の喜びを最大にするにはどうすれば良いかということを論じている。


老後に何より価値が高まるのは、楽しい思い出であり、人生で一番大切な仕事は「楽しい思い出づくり」であると主張する。

老後の備えに対する不安もあるが、普通に考えられているより、老後に金はかからないと言うことも説明され、老後のために過度に貯蓄するのではなく、もっと早い段階でお金を楽しい経験のために有効に活用すべきと言う。

歳を取り過ぎたら、いくらお金があっても旅行にも行けなくなってしまう。使うべきタイミングを逃せば、金の価値は落ち、手遅れになれば死に金になってしまう。

死ぬまでに使い切ることのない金を貯めることばかりに労力を注ぐのではなく、今すぐ一生の思い出になるようなことをしよう。


「人生で一番大切なことは、楽しい思い出をつくることだ!」というのがこの本の主な主張です。


その他のいろいろな点についても詳しく説明されていて、年の初めに読むのにも面白い本ではないでしょうか?



 
 
 

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