総合文化を学ぶ科12期OB会 春の校外学習実施報告
- ymdjdpa
- 4月12日
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2025年4月9日(水)に12期7班OB会校外学習を実施しました。
行先は史跡新池ハニワ工場公園、今城塚古代歴史館、真の継体天皇陵と言われている今城塚古墳、芥川堤の桜並木道の散策、西国街道芥川宿一里塚、最後に昨年高槻市に移転した関西将棋会館です。
史跡新池ハニワ工場公園は5世紀中頃に太田茶臼山古墳造営にあたり埴輪製作を目的として工場が造られた場所を公園として一般開放しています。18基の窯があり全国最大級の埴輪工場で、工房(作業場)3棟も復元されています。
宮内庁は太田茶臼山古墳を継体天皇陵として治定しています。一方、継体天皇の曽祖父が埋葬されているという説もあります。太田茶臼山古墳と今城塚古墳は2㎞ほど離れた場所にありますが、いずれも奈良県内の古墳群とは離れています。継体天皇のルーツの琵琶湖西岸から淀川水系、瀬戸内海、さらには石棺の材料として使われた阿蘇のピンク石の採掘場である九州へ続く権力地盤確立を示唆していると思われます。
今城塚古代歴史館ではボランティア・ガイドさんから古墳発掘の経緯からそれぞれの埴輪の特徴など詳しく説明してもらいとても勉強になりました。また発掘された埴輪の実物が多数展示されており、見ごたえのあるもので古代史ファン必見の場所だと思います。発掘された埴輪等の特徴や炭素年代測定法から今城塚古墳の被葬者は継体天皇であるとする学説が現在では有力です。
今城塚古墳の堤の祭祀場には発掘された埴輪を復元したものが100基以上並べてあり、埋葬にあたっての儀式の一端を見ることができました。また古墳の上まで登ることができるのも天皇陵として治定されていないからでこその経験でした。
今城塚古代歴史館の勾玉作り教室では、ロウ石から勾玉の形を削り取り、磨き上げ、染色の工程を体験しました。約1時間の作業で各自唯一無二の勾玉を完成させ良い思い出作りとなりました。
その後芥川堤を散策しましたが桜並木も満開状態にもかかわらず、人出も少なく桜を満喫することが出来ました。
西国街道芥川宿一里塚をちょっと見した後、関西将棋会館に行きました。会館ではオフィシャルショップしか見学できせんが、当地に移転以降タイトル戦も行われたようで少しだけその雰囲気を感じました。
12期7班OB会では今後も春秋の年2回程度の校外学習を計画し、メンバーとのコミュニケーションを深め現地見学により知識を深めたいと思っています。
以上 吉田





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